fish-buddha’s diary

主にtwitterで書くには長くなり過ぎる長文をこちらに書いています。

命懸けのアドバイス

【真摯なアドバイスはしない方がいい】

 真摯なアドバイス、してます?

 ワシは大体なんか調子の良い事を言ってその場を収める事を優先してしまうので、真摯なアドバイスをすることは少ない。と、いうのも、本当に真摯なアドバイス=真剣に相手の為を思ってするアドバイス、は常に客観的で相手にとって最良の答えを返す必要があるが、それは多くの場合、身も蓋も無い答えになると思われる。例えば「東大に行きたい」という相談相手に対する答えは95%以上の確率で「やめとけ」が正解になるし、その答えを聞いた相談者の多くは機嫌を悪くして、最悪逆恨みされることになる。

 

【誰に対してなら真摯なアドバイスをして良いか】

 自分が相談される側だった場合、誰に対してなら真摯にアドバイスすべきかと言えば、相手が以下の2ケースに当てはまる場合だと思う。

①:状況を客観視して、真摯なアドバイスが真摯であることを理解できる相手

②:逆恨みされることになっても大事にしたい相手

要は冷静な相手で逆恨みの危険が無い事が事前に分かっているか、そんなことどうでも良いくらい大事な相手であるかで、それ以外の相手に対してであれば、「うんうんそうだったね辛かったね。逃げたって良いんだよ」とか言っておいた方が結果的に正解な事が多い気がする。

 

【やるなら前向きにやるしかない】

 真摯なアドバイスをすると腹を括ったらやるしかない。ただ目の前にいる高3の夏で偏差値48の相手に「東大なんて行けるワケねぇだろ!!!バーカ!!!!!」と言ってみた所で、それが事実であったとしても多分彼(女)の為にはあまりならない。真摯になった結果、否定から入らざるを得ないのであれば、結論の部分では前向きに出来る様に考えるのが大事だと思う。「小論と世界史は得意じゃん。そしたらここなら目指せるんじゃないの?」みたいなアドバイスをして、次に向かうべき方向を一緒に考えてあげられるとベスト。

 

【事前に徹底的に聞け】

 真摯なアドバイスは一発勝負で結果も重大なので、あまり軽々に結論を出すべきものではない。だからいきなりアドバイスに入らず、状況を徹底的にヒアリングした方が良い。それは例えば今の状況だとか、悩んでいる点は元よりファンダメンタルについてもよく聞くべきで、例えば上の話をよくよく話を聞いてみると、東大がどうの以前に他にトンでもない才能があり、野球選手を目指すべきだったとか、そういうケースが割とよくある。大体一時間も話を聞いてると「あー、〇〇だな」と問題点が浮き出て場合が大半に思える。

 

【相談する相手は選ばないと死ぬ】

 ここまでは真摯なアドバイスを受ける場合の話を書いてきたが、ここからは自分がアドバイスして欲しい場合について書いてみる。自分が受ける場合には、上記を踏まえて何を言われても絶対に怒らない、まして逆恨み等あり得ない事は大前提であるが、同時に相談する相手をよく選ぶ必要がある。東大に行く相談を偏差値45の友達にしてみた所で多分期待する答えは得られないからだ。真摯な回答を求めれば求める程、適任者かつ自分の事を本当に心配してくれそうな相手でなければ、むしろ相談の結果自分が破滅してしまう。

 

【真摯な相談のやり方】

 相手選びに続いて、状況の正確かつ悉皆での説明は前提条件だ。例えば模試の前日に見た所がたまたま出題されて、点数が上がっていた、とか、土日バイトに出ないと学費が払えない、とか。そうした自分の中にはあるが、相手が当然の前提とはしていないことは、能動的にこちらから情報を出さないと、正確なアドバイスはできない。むしろ本人が関係無いと思っている所にこそ答えがあったりするので、相談する直接の内容は元より、自分の物の考え方だとか感じ方だとか、やり方、最近あったトピックスに至るまで、出す情報は多ければ多い程良い。相手が聞いてくれる範囲で。

 

【貰った答えは大事にする】

 真摯な相談の結果、貰った答えが必ずしも今の自分に適合するかは分からない。何故なら相手に自分のバックグランドであるとか、例えば余力や精神状態みたいなものを完全に伝えきることはできないので、それを前提にしない、実現不能な回答を貰ってしまうこともある。それはそれとして仕方ないので、まずは自分の為に時間を使い精神をすり減らして真摯なアドバイスをしてくれた事に圧倒的に感謝する。そして、相手がその様なアドバイスを出してきた事の本意を考え、直接実践できないとしても、貰った答えから吸収できるものはしきりたい。

 

 

【友達より大事な物はそんなにない】

 結論、真摯なアドバイスはする側もされる側も軽々にすべきではないが、やると決めたら腹を括って徹底的にやるしかない。結果、自分の言った事で救われる人がいるかもしれないし、それで一生感謝されるかもしれない。ワシも大学時代に恥ずかしい告白をするのを止めてくれた友人には感謝してもしきれない。冷静でない相手に程真摯なアドバイスが必要だし、冷静でない時こそ信頼のおける誰かに相談しにいける様に、日頃から友人は大事にしておきたい。

捨てられた「捨てられる銀行」

【捨てられた森長官】

f:id:fish-buddha:20220407062253j:plain

2016年に「捨てられる銀行」という本が出版された。当時、型破りの金融庁長官として森信親氏が話題になっていたのと、センセーショナルな標題が相まって話題になったものである。

 それから2年後の2018年、森長官が地銀の新しいビジネスモデルを拓いたとして賞賛していたスルガ銀行が不正融資問題で爆発。リレバン自体も掛け声だけで特段定着しなかったことと相まって、森長官は退任に追い込まれた。

 

【誰もタダ働きはしない】

 今、「捨てられる銀行」を読んでみると、実は言っている事の大半は正しい。金融庁検査は実質膨大な時間の無駄だったし、大半の銀行が思考停止に陥りながら審査能力を喪失し、付加価値を提供しないままノルマ競争に終始して未来の利益を先食いし、銀行も地域経済も巻き込んで地盤沈下していった。この本があまりにも個人礼賛/崇拝に走り過ぎたお蔭で見えなくなっているが、その点は間違えなく変える必要があった。

 では何故リレバンは定着しなかったか。これは簡単で、リレバンには銀行の儲けという視点がほぼ完全に欠落していた。森長官は「付加価値を発揮すれば取引先は金利くらい払う」と素で信じていた様だが、これは現場にいた人間からすれば噴飯ものの事実誤認で、仮にA行が身を切ってお客様に必死にリレバンを行い、金利や手数料の形で見返りを求めれば、お客様は何もしておらず金利の安いB行に当然流れる。そういう生き馬の目を抜く現場の現実を森長官は知らなかった。誰もタダ働きなどやる筈がなというだけのことだった。

f:id:fish-buddha:20220407061653j:plain

 

【当時リレバンとして行われていたこと】

 朧げな記憶を辿ると、当時行内で「リレバン」と言われていた事は何かあった様な気がする。確か「お客様シート」みたいなものを作ってよく分からない文書を書付け、「何かあったら親身に相談に乗る」みたいなことを言い、そこにあり物の商品を適当に据え付けて支援?することになっていた。勿論そこから生まれた付加価値は一切無かったし、本当の企業価値向上で実際に金を取っているコンサル諸兄からしたら、幼稚園児のお遊戯会と一切区別のつかない代物だったと思う。全員ひたすらノルマを追いかけるだけで誰も企業価値向上などしたことがないので、何をやれば良いのかも分からなかったんだろう。

 

【「銀行がコンサルできる」自体は多分正しい】

 上記の様に書いてきたが、リレバンが実現しなかったのは、インセンティブが準備されていなかったからであって、構造上リレバンが不可能であった訳ではない。むしろ「捨てられる銀行」に書かれている事の大半は正しく、貸出先の経営改善を銀行がやるという発想自体は合っている。銀行は継続的に取引先、地域の情報を得ており、一定の仕事ができる人材がおり、他にやり手がいないし、何より資金の出し手として一定の強制力を持っている。人物金を投入できれば、そしてそれを回収する手段が用意されれば恐らくは実現するのだ。

 

【6年越しでリレバンが実現するかもしれない話】

 多分出資しかない。銀行が企業に出資した上で、当社の企業価値向上が実現すれば、そのものズバリメリットシェアとなり、銀行はリレバンの実現に要したコストを回収することができる。

 実際、昨年5月に銀行法の改正があり、取引先への出資規制が緩和され、それに対応する形で三菱は融資先への投資事業に着手している。ただ単に資本を投下するだけではあまり意味は無いだろうが、人物金を投下する準備があれば5本に1本は10倍にして回収できるかもしれない。

三菱UFJ銀、融資先企業への投資事業を開始へ…4月にも専門部署 : 経済 : ニュース : 読売新聞オンライン

 ここから先は霊感だが、ゴリゴリに中に入り込めており、グリップが効いて収益も出る状態になったのであれば、出資行は下位行の取引排除・独占に向かうのではないか(内容次第だが)そうした時にこのケースだと下位行に防御手段はないので、文字通り捨てられる銀行が出て来るかもしれない。そして、もしかしたら6年越でリレバンが実現するかもしれない。森長官はもういないのだが。

本当に「辛かったら辞めた方が良い」のか

【辛かったら辞めていいんだよ vs 誰も責任は取ってくれない】

f:id:fish-buddha:20220404203554p:plain

Twitterをやっていると「辛かったら辞めていいんだよ」と「辞めた後の責任は誰も取ってくれないぞ」が交互に流れてくることがよくあり、認知が崩壊してくるのだが、これはそれぞれ異なる前提で言いっぱなしになっている為と思われる。

 

 確かに、「これ以上続けたら死んでしまう」状態なら今すぐに辞めるのが正解だろうし、別に全然平気な状態で辞める事は本人にも損失なのだろうが、結局この辺の議論が整理されていないので、それぞれ言葉だけが空中戦をしている。今日はここを自分なりにまとめてみたい。尚、以下は主に新卒や第二新卒の若年層を想定しているので、それ以外は多分この限りではない。後めっちゃ生存バイアスかかった個人的な見解なので300歩引いて読んで欲しい。

 

【新卒短期離職のダメージは本人が思うよりデカい】

 新卒の短期離職は多分本人が思っているよりその後の人生に与えるダメージがデカい。転職して役立つレベルのスキルが身に付くのは基本的に3年目以降であり、それまでに辞めた場合その経験を今後のキャリアで活かすのは難しい。転職が普通の世の中とは言え、それはスキルがある前提であって、ノースキルの人間にノースキルの仕事しかない現実は昔から変わっていない。日本固有の新卒採用はノースキルの学生に人生で一度だけキャリアの入口を開けてくれる制度だが、短期離職した場合、結構な確率でスキルにアクセスする機会は永遠に失われる。ノースキル向けの第二新卒があると言っても、10年で年収8桁を目指せる様な企業がやっているイメージは無い。

 

【歯を食い縛って耐えるメリット】

 個人的な経験で恐縮だが、今仕事で使っているスキルが身に付いたのは何時かと問われれば、人生で一番仕事が辛かった時期だ。お陰で今は当時の1/100くらいの苦労で労働として認めて貰えているし(別に今後続くかは分からないのだが)、少なくともそれを手土産にして希望企業への転職はできた。そこでの業務は何とか一年半堪えたのだが、それが例えば半年で折れていれば今の転職はできていないので、耐えて良かったかと問われれば(今日時点では)間違いなく良かった。辛い環境を耐えて抜けられると、以後ちょっとやそっとの仕事では辛さを感じない体になるの一般的な話と思う。正直、新卒に関して言えば、余程の事(反社とか)がない限りは3年は我慢するメリットが勝つ気がする。

 

【本当に辞めた方が良い場合】

 一方で本当に辞めた方が良いと思われるケースを以下書いてみる。

・年齢関係なく待遇が悪い上に、続けても何も身に付かず転職にも繋がらない。

鬱病や事故でリタイアしている人間が溢れている

・辞めた先の人生ロードマップが綺麗に描けて、それが現職に留まるより良い。

 ただこの判断は多分かなり慎重にした方が良い。例えば足元で単純作業をやらされてるとしても、そもそもJTCは一年二年雑用だけやらせて、スキルの身に付く本業がそれ以降である例が割と多く、この期間に辞めるとピザの耳だけ食って捨てるレベルで馬鹿を見ることになる。また「辞めたい」と頭から思い込んでしまうと、以後判断に辞める方向でバイアスが掛ってしまうので、多分正常な判断ができなくなる。リスクを理由に辞めるなら離職率や休職率等の客観的な数字を見た方が良い。上2つに当てはまらない場合で本当に辞めた方が良いのは最後のケースくらいだと思う。

 

【辞めた先の人生ロードマップが綺麗に描けて、それが現職に留まるより良い】

f:id:fish-buddha:20220404211136j:plain

 具体的にどんなケースか。働いてみる事で今まで見えなかった自分の特性が見える事があると思う。例えば営業が向いていると思って営業マンとして就職したが、実際やってみると営業はてんで駄目な一方、ちょっと齧った企画職が上手くいった、みたいなケース。当社が営業ばっかりで企画職としてのキャリアが見込めず、かつ企画職が強い企業に内定が取れたりしたなら、乗り換える事で人生が好転することもあるかもしれない。尤も、これも相当慎重に判断すべきなのは間違いなく、実際にやるなら信頼できる第三者に相談して同意を得ることができ、かつ退職は内定を取れた後にすべきとは思う。

 

【3年経ったら少し柔軟になっても良いかも】

 転職で成長速度が上がる(継続在職でスピードが鈍る)側面があるのはその通りなので、最低限度身に着ける物を拾った後に辞めるのは、上記の通り転職後のイメージが出来ているならアリだと思う。今日日3年やっていれば短期離職と言う奴はあまりいないだろうし、まして前向きな理由で転職するなら尚の事。3年が1つのメルクマールなのは昔から変わっていない気がする。

 

【まとめ】

・新卒短期離職は余程の事が無ければ止める(続ける)メリットが勝つ。

・それでも辞めるなら、リスクリターンを客観的に判断して後にすべき。

・辞めて(現実的な)他に行く場合と、続けたをシミュレーションしてみる

 

こんな感じじゃないかしら

消える「経理のおばちゃん」と増える簿記リーマン

経理のおばちゃんを消す仕事】

先日、某外資系ITコンサルタントのフォロワーさんと飲んでた際に「俺は、経理のおばちゃんを消す仕事をしてるんだ…」との独白を受けた。別に彼が外資系IT暗殺結社に勤めているのではなく、彼がシステム導入支援の仕事をしていて、その結果経理のおばちゃんが職を失う事になっているという話なのだが、これは身近な所では弊社でも同じことが起きていた。

 

経理のおばちゃんを消すマシン=ERPパッケージ】

昔は例えば交通費等の経費精算や請求書の発行業務、日々の伝票発行の様な所謂ルーティン化された日常経理業務は「経理のおばちゃん」が担っていたケースが多い様に思われる。この仕事が今凄い勢いで、SAP等のERPパッケージと呼ばれる統合ソフトウェアの導入により、消えて行っている。具体的に上記の様な作業は非経理の担当自らが操作を覚えて実施することを要求されており、その結果、専任の担当者は姿を消している。

 

【システムと外注の合わせ技で経理部内の担当も消える】

打ち込みを現場の社員が行うだけでなく、バックオフィスでの処理も外注に切り替わっており、経理部内で実施していた伝票審査等の機能が完全自動化又は外に出されていく動きが続いている。その他、固定資産や案件管理等も担当自ら入力することが求められ、専任の経理担当の仕事は基本的には打ち込まれた内容の管理・確認に移り変わりつつある。結果として作業人員の人数は右肩下がりに減らされている。

 

【消えた「経理のおばちゃん」とは】

では外注とERPパッケージの導入により姿を消しつつある「経理のおばちゃん」とはどの様な作業人員を指すのか。以下個人的なイメージを記載したい。

・無資格又は簿記3級程度の知識

・前例の無い取引等について主体的に判断ができない

・専業の経理又は総務等との兼任のみで他の職種の経験がない

・過去習得した知識のみで業務を行っており、継続的な自己啓発をしていない

・自ら調べて問題を解決できない。結果業務の幅を広げられない。

・過去に事務作業の手順は記憶したが、意味はよく分かっていない

要は昔の知識で仕事をしている受け身の方である。

 

【高度知識のある経理はむしろ不足】

経理のおばちゃんが消えていく一方で、初めての問題について会計士に聞く前に自ら答えを準備できたり、申告までの一連の業務を俯瞰して実施できる高度な経理人員はむしろ不足しており、見ると求人も多い。消えていっているのはあくまでも作業者としての経理人員であって、自ら考えて行動できる人員に対するニーズが衰えている様子はない。

 

【専門知識から前提知識と化す簿記】

上記の通り、ERPパッケージの導入により各担当者が自前で日常の経理処理を実施することとなり、これは借方・貸方をそれぞれ記載して行う。固定資産等のスポット対応も入口は担当が自らマニュアルを見て打つことになった。当然経理部員の補助は受けられるものの、手は自ら動かすしかなく、営業だろうが、法務だろうが、簿記の知識を前提としたシステムに触る事が要求され始めている。が、これは序の口に過ぎない。

 

【ツールとしての簿記】

簿記については、経営企画、システム、関連会社統括、事業計画部等では元より必須であり、無ければ話にならないが、最近は従来簿記を使用するイメージが無かった部門でも業務遂行のツールとして簿記を使用している。以下は実際に見た事例。

・商品企画部で当該商品のライフサイクルについてCFを作成して検証

・調達部署で納入製品を原価に分解、納入業者への単価開示を要求して交渉

・営業担当者が顧客の決算情報を確認し、与信枠管理用の信用調査を実施

 また顧客に対してPJのFS(フィジビリティ・スタディ)を示して営業

 

【簿記=バイキルト

これまで、簿記は経理を目指す人間が専業の経理になる目的で修める学問であって、ある意味でそれ自体が一つの目的になっていた。しかし上記の通り、専業の経理にあっても作業人員はERPパッケージ導入と外注化の波の前に消えて行き、一方で各事業部門の担当者がそれぞれの目的を達する為のツールとして簿記を使い始めている。これは過去単体で目的を達することができる、ドラクエの呪文で言えば「メラ」や「ホイミ」の様な立ち位置から、本業を補佐して強化する「バイキルト」や「スクルト」の様な役割に変わりつつあるのが最近の企業社会における簿記のあり様に思える。

 

【簿記時代に生き残る方法】

以下個人的なイメージ。

日商簿記3級は職種や業種を問わず、前提知識として取得

・ツールとして簿記を活かすのであれば日商簿記2級までの知識は前提

・会計について分からない事はググれば大体出てくるので、

 分からない事があればその場で調べる習慣を身に着ける。

・自分の業務や顧客に関連する数字に興味を持って調べてみる。

 

【簿記やろうぜ】

やろうぜ

簿記を勉強した方がいい人と多分要らない人

「簿記3級は一番コスパの良い資格」

というのはぼくの持論ではあるのですが、簿記というのは基本的に法人分野に力点のある資格であり、ちょっと冷静に考えると日本人1億人が全員習得する必要があるかと言えば若干微妙な所がある。と、いうのも日商簿記検定自体は、取得した所で別に独占業務がある訳ではないので、宅建士や税理士の様に取っただけで即日何かがあるというわけではなく、あくまで実務で役に立てる必要があるからだ。

 

そこで今日は簿記を勉強した方が良い人と、多分やってもあまり意味がない人についてそれぞれ属性毎に考えたいと思う。(内は目標とすべき級)

 

【やらない選択肢がない】

・金融機関勤務者、税務署職員、会計士・税理士志望者、経理部員、他(2~1級)

⇒やるか死ぬか選んで

 

【やった方が良い】

・事業会社の総合職で一定以上の職位を目指す方(2級)

⇒末端では関係無くても、管理側・事業企画・投資判断等を迫られる立場になった時に 表示される数字は簿記を理解してる前提で書かれているので、分からないと大変苦労することになる。その職位になる頃には年もそこそこ行っておりしかも忙しい筈なので、若い内からやっておくことを強く推奨

 

・事業会社内で投資の意思決定に携わる方(2級)

⇒投資の費用対効果、是非や内容のDDについては簿記知識があることが前提。これは最終判断する管理職は元より、説明資料を作ったり細目を作る担当レベルでもマストスキルになってしまう。(分からないと出来る事がほぼない)

 

・渉外、購買担当(2級)

⇒金融以外でも渉外担当になる場合、与信管理の観点が登場することがあり、これは基本的に決算が読める前提。取引先経理の状況を斟酌できると案件を進めやすくなる可能性が高い。購買担当であれば一歩進んだ仕事をする為には原価計算はマスト。

 

・起業志望者(2級)

⇒何か手に職があり独立起業を検討されてる方。独立した翌日から公庫のお世話になるが、そのコミュニケーションは簿記を理解している前提。そもそも事業運営にあたっても原価計算のできない社長がやるほど赤字の仕事に気付けず必死で働きながら倒産して行く景色はよくある。

 

システムエンジニア(3~2級)

⇒昨今、法人で利用するシステムの多くが勘定系とも連携しており「そもそも借方とは…?」みたいな状況では、何を作っているか分からない状態で業務に従事する可能性も。また昇進してマネージャー以上の職位に着いた場合には工数(原価)等の計算が必要になる場面も?(想像)

 

フリーランス(3~2級)

⇒独立することにより報酬や経費について正面に立って交渉することが不可避となり、騙されや赤字受注を避ける為にも必要な知識を得る事ができる。

 

・逆転を狙いたい就活生(1級)

⇒特に非有名大学に在学しており、就活で一発逆転を目指したい大学生には簿記1級がお勧め。会計士や税理士よりは大きく難易度が下がるが、ESを見られさえすれば高確率で目に止まる。これには2級では不足するので1級の取得が前提であって、結構な時間を投入する必要はあるが、変なインターン行くくらいなら多分恐らくこちらの方が良い

 

【やって損はしない】

・不動産事業者(2級)

⇒事業計画(CF)を引くのにあたって前提となる知識であり、収益物件を企画する為には前提となるスキル。顧客の資金相談もワンストップで対応できれば信頼される可能性も高い。

 

・一般大学生(2級)

⇒簿記2まで取っておけば就職で最低限度のアピールになる。(3級ではむしろ逆効果かも)上記の「事業会社の総合職で一定以上の職位を目指す方」は事務系だけでなく技術系も採算検討(FS)等でよく使うことになるので、文理関係なくあった方が良い(そも理系の方は数字が強いので簡単に取得してくる印象)

 

・一般職志望者(3~2級)

⇒弊社でも派遣さんの採用要件で「簿記取得者」を入れた事があった。伝票処理を任せられるか任せられないかでできる仕事の幅が増えるし、少々年行っても戦える可能性がある。ただし専業の経理事務員については、現在システム化により大幅減員している為、非総合職かつ専業の経理というのは今後あまり未来はないと思う。

 

・投資家(3~2級)

⇒個別株をやるのであれば、事前に有報を読めるか読めないかで判断が変わってくる場面は多くあると思われる。

 

【あまり要らないかもしれない】

・上記のいずれにも該当しない方

⇒厳密な事を言えば家庭内で資金繰りを回す考え方の前提になったり、価格交渉の場面で使える事等が私生活の場面において皆無ではないかもしれないが、基本的には法人分野に力点がある分野なので、そこと全く接点が無いと何に使えば良いのかパッと思いつかない。パート/アルバイト/嘱託でずっと現業を継続する予定の方、独立予定のない技術者さん、専業主婦の方等は個人領域で役に立つFPの方をお勧め。

実録 伊東園ランキング(10箇所)

ドーモ、伊東園ホテルズ非公認アンバサダーのドムドム=蟹バーガーです。

多分通算30人くらい(重複あり)は伊東園ホテルに送り込んでいるのですが、未だに公式から公認の連絡もタダ券も送られて来ず、虚しい日々を送っています…

 

しかし、今日はバレンタイン。バレンタインと言えば伊東園ホテルズ。これはもう間違いない。そこで今日はバレンタインを記念して、過去実際に訪問した9か所の伊東園ホテルについて、率直なレビューを実施したい。

 

(留意)

・それぞれ一度しか泊っておらず、その際に宿泊した部屋ベースで記載しています。

 特に複数棟の宿泊棟を持つ箇所では、宿泊箇所により全く違う内容となる可能性があるのでご承知願います。

・飯は多分全国統一かつタイミングによりフェアが異なるのでアテになりません

・良さそうな所から順に行ってますので、この中で下位でも全体の中では上位の可能性があります(最下位以外)

 

(評価項目)

・温泉:眺望・泉質・種類・広さ・清潔感等で評価

・客室:宿泊した客室の綺麗さ・設備等で評価

・清潔感:施設全体の清潔感で評価

・立地:東京からの近さで評価。観光地が資金の場合に加点。

・その他:その他特定の評価できる項目がある場合に加点。

 

熱川ハイツ

温泉 客室 清潔感 立地 その他 合計
4 4 4 3 2 17

f:id:fish-buddha:20220214215858j:plain

伊東より更に南下した熱川の海沿いにある。東京からは行きづらく、駅からも車を使わないと到達困難だが、最寄り駅にバナナワニ園がある点などを評価。崖上に建った奇妙な建物だが眺望は全体に抜群。温泉は種類も多く露天はオーシャンビューを満喫できる。宿泊した特別室は十分に広い上に部屋風呂が温泉であった。建物も伊東園としてはな方だが、一部漏水や塗装が剥落している所も…また伊東園でウェルカムドリンクが飲み放題だったのはここだけだった。フロントから行ける屋上テラスは広大で眺望も最高。加点していないが、宴会場が天高だったのも良かった。

 

【大仁ホテル】

温泉 客室 清潔感 立地 その他 合計
3 5 3 3 3 17

f:id:fish-buddha:20220214220651j:plain

伊豆半島のど真ん中に位置し、東京からのアクセスは微妙。温泉は記憶にないので可も不可もなかったんだと思う。全体に古く清潔感はない。が、ここで宿泊した離れ客室は圧巻という他ない。上限の10人で押しかけたがそれでもスペースが余ってしまった。専用の庭があり、鹿が来るサプライズまで。ただ気密は最悪なので夏や冬には辛いと思われる。読売巨人軍ゆかりの地らしく館内にはグッズが展示されている。また使用はしていないが、テニスコートやゴルフのショートコースもあるらしい。宿泊の際には是非大人数で離れに。

 

伊東園ホテル土肥】

温泉 客室 清潔感 立地 その他 合計
3 5 4 2 2 16

f:id:fish-buddha:20220409102117j:plain

土肥金山の近隣に位置し、東京からのアクセスは正直悪い。切り立った崖に張り付く様に建てられており、ロビーや部屋も含めたオーシャンビューが最大の魅力。また天高のロビーの豪華さは伊東園でも指折り。温泉に露天風呂がないという点は非常にがっかりポイントであるが、その代わりに結構な数の個室露天風呂がある。これはもう最高。時間制限もへったくれもないので夜でも早朝でも楽しみまくることが可能で極めて良かった。

 

【ホテル湯西川】

温泉 客室 清潔感 立地 その他 合計
5 4 5 1 1 16

f:id:fish-buddha:20220214221011j:plain

鬼怒川より更に北にあり、まさかの最寄り駅徒歩12kmでアクセスは最悪で車はほぼ必須。一方で新館の完成後に即倒産したらしく、(伊東園としては)設備が圧倒的に美麗。露天の環境も最高。また夕食に川魚の串焼きが出て美味かった。そもそも伊東園は女性と二人で行く所ではないが、どうしてもどこか選ぶ必要があれば多分ここしかない。(実際に『デートで伊東園に行きたい』という無謀なDMをいただきやむを得ずここをご案内した事が。止めよう。伊東園デート)

 

【ホテル大野屋】

温泉 客室 清潔感 立地 その他 合計
3 4 3 4 1 15

f:id:fish-buddha:20220214221416j:plain

伊東園のメッカ熱海にあり、また全施設の中でもワンランク上とされる伊東園リゾートの一角。最大の特徴は何と言っても超巨大なローマ風呂であり、こちらは一見の価値はあると思われる。ただ泉質はなんかお湯だか海水みたいで少々微妙。補強された旧耐震建物で恐らく本館は微妙なのだが、宿泊した高砂館は設備や部屋も綺麗だった。ステージ付の共用カラオケ(コロナ期間使用停止)があり、スターになる事ができる。

 

【ホテルニューもみぢ】

温泉 客室 清潔感 立地 その他 合計
4 4 4 2   14

f:id:fish-buddha:20220214221719j:plain

那須塩原に立地し、東京からのアクセスは微妙。名前は古臭いが設備は(伊東園としては)かなり立派で、部屋含め館内設備は申し分なかった。露天風呂が最上階にあり、景色を見下ろしながら入る露天は最高。近隣観光はさほどなく道中に寄って来るのが吉だが、徒歩圏に観光鍾乳洞があり、朝の散歩がてら良いかも。

 

伊東園ホテルニューさくら】

温泉 客室 清潔感 立地 その他 合計
2 4 4 4  

14

f:id:fish-buddha:20220214222220j:plain

温泉のメッカ鬼怒川にあり、駅からも比較的近く徒歩で来れてしまう。最大の特徴は昭和でもよく許されたなと思われる死ぬほどダサいホテル名のロゴ。温泉は広めで悪くは無いのだが、露天風呂の眺望がなく、内湯も1種類だった。内装をやり直しているのか、築年の割にそこそこ清潔感はあった。特別眺望の良い特別室に宿泊。天高+1枚ガラスで眼下に鬼怒川を望むパノラマの眺望は最高だった。

 

伊東園ホテル箱根湯本】

温泉 客室 清潔感 立地 その他 合計
3 3 3 5   14

f:id:fish-buddha:20220214222543j:plain

読んで字の如く箱根にある。先に書いておくがここは他のホテルの様に展望露天だとか巨大な離れだとか、そうした魅力的な施設は特に無い。タイル調のレトロな外観は好きな人は好きだろうが、特に広くも無いし、特段清潔感がある訳でもない。ただ、ここの強みは見も蓋も無いが唯一立地にある。単価2万からの箱根にあり伊東園であるが故に一泊二食1万円。交通費も含めて考えると破格の安さ。ロマンスカー一本なので車が無くても行ける(駅からは歩くが)この値段で箱根に行ける事こそが最大の強み。

 

【金太夫

温泉 客室 清潔感 立地 その他 合計
4 3 2 4   13

f:id:fish-buddha:20220214222925j:plain

伊香保。設備は味が出るほどのボロさで、入り口に飾られた虎の剥製が時代を感じさせる。ここの売りはかなりちゃんとした温泉の泉質で、しっかり温泉を楽しむことができる。その上屋上露天は眺望も非常によく、更にもう一つ露天風呂があり朝晩としっかり楽しめる。また伊香保の石段のすぐ横なので、ここに来ること自体が一つの観光と言えるかもしれない。

 

【熱海ニューフジヤホテル】

温泉 客室 清潔感 立地 その他 合計
4 1 1 4 1 11

f:id:fish-buddha:20220214223244j:plain

正直営業妨害になるが行って唯一後悔した伊東園。本館に宿泊したのだがとにかく古く汚い。部屋が集合空調だったのだが、空調を入れた瞬間に腐臭が立ちこめ、すぐに空調を落とさざるを得なかった。窓を開けると錆び落ちたベランダには猛烈な室外機の轟音が木魂している。とにかく清潔感がなく、googleレビューを見るとゴキブリが死んでただのポテチのカスが落ちてただの散々な書かれよう。実際、ここのベッドで寝た翌日体が痒くなった…唯一評価できるとすれば大浴場が3つあることくらいだろうか。朝飯だけ食べたが、これも全館で最低の味だった。使ってないが巨大な会議室やダンスホールがあるらしい。これで伊東園リゾートなの冗談でしょ。

退職エントリ 2

前回の記事について、続きのご要望をいただいたので少しだけ。

fish-buddha.hatenablog.com

 

とは言ったものの、もうそんなネタがある訳でもないので、備忘の続きで辞めるまでの事をメモ程度に。転職のネタはここでは特に書かないので、タイトルは退職エントリ、とする。退職申出のタイミングと、転職先の受け入れのタイミングから、退職時期は申出月の翌々月末と決まり、時間的には2か月弱程度だったと思う。

 

退職申出当時、社内は人事異動の季節で、営業店でそれは担当見直しの時期でもあった。本来、もう少し早めに内定が出ていれば退職を人事異動に反映させることもできた。が、ギリギリで間に合わなかった結果、ワシの減員により少なくとも次の定期異動までの期間、支店は計画人員-1の状態になってしまった。これは申し訳ない事をしたと思っている。

 

辞めることについて、支店の皆さんの反応は様々で、直接ご迷惑をおかけした皆さんには冷ややかな目で見られることもあったが、特段関係の無い皆さんからはどちらかと言えば好奇の目で転職活動や行先について聞かれることが多かった。退職者なので公式の送別は無かったものの、通常の送別に混ぜて若干のお祝いをしていただいた。

 

当然の事ながら、退職が間近に控えている担当に営業先を持たせておく訳にもいかなかった為、営業先は全て外れる事となった。在任期間は短かったので、良いも悪いもそんなに無かったのだが、他にすることも無くなったので引継ぎは可能な限り丁寧に書いた記憶がある。その後は割り振られた引継ぎ先の担当者と同行で営業先に挨拶に回った。それ自体は2週間程度で終わってしまい後は事務課に突っ込まれて、有体に言えばのんびりと過ごした。

 

事務課では、定年間際のおじさん・おばさん達と談笑しながら過ごした。仕事は書類作成の一部手伝いや、書類の日付印を押したり、みたいな感じだったが、ただでさえ暇な事務課の人員が結果的に+1になったことで仕事は正直暇で、フロアの端にある事務課から支店全体をボッと眺めて過ごした。皆忙しそうにしていて、自分がその中にいた事を不思議に思ったのと、共に改めて仕事を辞めるんだなということを空気で感じた。

 

有給休暇の取得について、前職はまともに有休が取れる環境では無かった為、勿論上限である40日の有休が残っており、最後にはこの取得交渉をすることになった。交渉時点で残営業日数が40日も無かったので、極論そこから1日も会社に行かない事も可能ではあったのだが、タイミング等により迷惑をかけている自覚はあり、引継ぎ等はしっかりしたいと考えていたので、必要な出勤はするつもりだった。

 

が、副支店長から提示された有休消化日数は5日。別に旅行するとかではないものの、転職の端境の有休が人生でも非常に貴重な物だという認識はあったので、これには若干だけ抵抗し、結局新生活の準備とか言って、10日間有休消化することになった。ここではフォロワーの皆さまにお付き合いをいただいて平日の日中に代々木公園でブルーシートを敷いて酒を飲むという重大タスクをクリアすることが出来た。お付き合いいただいた皆様には改めて御礼申し上げます。

 

さて、そんなこんなでやってきた最終出勤日は、何か特定の日付ということもなく、単に有休を10日消化できる計算上最後の日ということで、月末でもなんでもないただの平日だった。出勤はいつも通り。朝に少しだけ今までお世話になりました、と事務課内で挨拶をして、後は最終日なので本当にすることもなく、イントラ等を眺めて過ごした様に記憶している。最後の退勤は、確か17時頃、じゃあそろそろ、ということで身支度していよいよ店を出ることになった。

 

荷物を持って立ち上がると、にわかに支店内の目線が自分に集まるのを感じた。皆普通に働いているし、退職者が個別に挨拶というのも変なので、最後にはバカでかい声を出して終わることにした。出入り口に立って息を吸い込む。

 

「それでは皆様!短い間でしたが大変お世話になりました!!!転職先からも、皆様のご活躍と、〇〇銀行の益々の発展を祈っております!!!!!!」

 

本当にバカでかい声が出て、多分支店長室等にも響いていたと思う。(多分人生で2番目くらいに気持ち良かった)皆をちょっとビビらせてしまったが、自然発生的に拍手が起きて頭を下げながら辞去した。勝手口を出ると、当時は17時はもう明るい季節だったので空はまだ青かった。退職の日の空が高いというのは本当だった。

 

余談だが、内規上退職のタイミングがギリギリ支給基準日にかかっていた為、最後の賞与は出た(最低評価で)。対象期については成果も上がっていたので釈然とはしなかったが、1年目の夏ボも働いてない中で若干出ていたので、行って来いかなと思った。