fish-buddha’s diary

主にtwitterで書くには長くなり過ぎる長文をこちらに書いています。

命懸けのアドバイス

【真摯なアドバイスはしない方がいい】

 真摯なアドバイス、してます?

 ワシは大体なんか調子の良い事を言ってその場を収める事を優先してしまうので、真摯なアドバイスをすることは少ない。と、いうのも、本当に真摯なアドバイス=真剣に相手の為を思ってするアドバイス、は常に客観的で相手にとって最良の答えを返す必要があるが、それは多くの場合、身も蓋も無い答えになると思われる。例えば「東大に行きたい」という相談相手に対する答えは95%以上の確率で「やめとけ」が正解になるし、その答えを聞いた相談者の多くは機嫌を悪くして、最悪逆恨みされることになる。

 

【誰に対してなら真摯なアドバイスをして良いか】

 自分が相談される側だった場合、誰に対してなら真摯にアドバイスすべきかと言えば、相手が以下の2ケースに当てはまる場合だと思う。

①:状況を客観視して、真摯なアドバイスが真摯であることを理解できる相手

②:逆恨みされることになっても大事にしたい相手

要は冷静な相手で逆恨みの危険が無い事が事前に分かっているか、そんなことどうでも良いくらい大事な相手であるかで、それ以外の相手に対してであれば、「うんうんそうだったね辛かったね。逃げたって良いんだよ」とか言っておいた方が結果的に正解な事が多い気がする。

 

【やるなら前向きにやるしかない】

 真摯なアドバイスをすると腹を括ったらやるしかない。ただ目の前にいる高3の夏で偏差値48の相手に「東大なんて行けるワケねぇだろ!!!バーカ!!!!!」と言ってみた所で、それが事実であったとしても多分彼(女)の為にはあまりならない。真摯になった結果、否定から入らざるを得ないのであれば、結論の部分では前向きに出来る様に考えるのが大事だと思う。「小論と世界史は得意じゃん。そしたらここなら目指せるんじゃないの?」みたいなアドバイスをして、次に向かうべき方向を一緒に考えてあげられるとベスト。

 

【事前に徹底的に聞け】

 真摯なアドバイスは一発勝負で結果も重大なので、あまり軽々に結論を出すべきものではない。だからいきなりアドバイスに入らず、状況を徹底的にヒアリングした方が良い。それは例えば今の状況だとか、悩んでいる点は元よりファンダメンタルについてもよく聞くべきで、例えば上の話をよくよく話を聞いてみると、東大がどうの以前に他にトンでもない才能があり、野球選手を目指すべきだったとか、そういうケースが割とよくある。大体一時間も話を聞いてると「あー、〇〇だな」と問題点が浮き出て場合が大半に思える。

 

【相談する相手は選ばないと死ぬ】

 ここまでは真摯なアドバイスを受ける場合の話を書いてきたが、ここからは自分がアドバイスして欲しい場合について書いてみる。自分が受ける場合には、上記を踏まえて何を言われても絶対に怒らない、まして逆恨み等あり得ない事は大前提であるが、同時に相談する相手をよく選ぶ必要がある。東大に行く相談を偏差値45の友達にしてみた所で多分期待する答えは得られないからだ。真摯な回答を求めれば求める程、適任者かつ自分の事を本当に心配してくれそうな相手でなければ、むしろ相談の結果自分が破滅してしまう。

 

【真摯な相談のやり方】

 相手選びに続いて、状況の正確かつ悉皆での説明は前提条件だ。例えば模試の前日に見た所がたまたま出題されて、点数が上がっていた、とか、土日バイトに出ないと学費が払えない、とか。そうした自分の中にはあるが、相手が当然の前提とはしていないことは、能動的にこちらから情報を出さないと、正確なアドバイスはできない。むしろ本人が関係無いと思っている所にこそ答えがあったりするので、相談する直接の内容は元より、自分の物の考え方だとか感じ方だとか、やり方、最近あったトピックスに至るまで、出す情報は多ければ多い程良い。相手が聞いてくれる範囲で。

 

【貰った答えは大事にする】

 真摯な相談の結果、貰った答えが必ずしも今の自分に適合するかは分からない。何故なら相手に自分のバックグランドであるとか、例えば余力や精神状態みたいなものを完全に伝えきることはできないので、それを前提にしない、実現不能な回答を貰ってしまうこともある。それはそれとして仕方ないので、まずは自分の為に時間を使い精神をすり減らして真摯なアドバイスをしてくれた事に圧倒的に感謝する。そして、相手がその様なアドバイスを出してきた事の本意を考え、直接実践できないとしても、貰った答えから吸収できるものはしきりたい。