fish-buddha’s diary

主にtwitterで書くには長くなり過ぎる長文をこちらに書いています。

退職エントリ 2

前回の記事について、続きのご要望をいただいたので少しだけ。

fish-buddha.hatenablog.com

 

とは言ったものの、もうそんなネタがある訳でもないので、備忘の続きで辞めるまでの事をメモ程度に。転職のネタはここでは特に書かないので、タイトルは退職エントリ、とする。退職申出のタイミングと、転職先の受け入れのタイミングから、退職時期は申出月の翌々月末と決まり、時間的には2か月弱程度だったと思う。

 

退職申出当時、社内は人事異動の季節で、営業店でそれは担当見直しの時期でもあった。本来、もう少し早めに内定が出ていれば退職を人事異動に反映させることもできた。が、ギリギリで間に合わなかった結果、ワシの減員により少なくとも次の定期異動までの期間、支店は計画人員-1の状態になってしまった。これは申し訳ない事をしたと思っている。

 

辞めることについて、支店の皆さんの反応は様々で、直接ご迷惑をおかけした皆さんには冷ややかな目で見られることもあったが、特段関係の無い皆さんからはどちらかと言えば好奇の目で転職活動や行先について聞かれることが多かった。退職者なので公式の送別は無かったものの、通常の送別に混ぜて若干のお祝いをしていただいた。

 

当然の事ながら、退職が間近に控えている担当に営業先を持たせておく訳にもいかなかった為、営業先は全て外れる事となった。在任期間は短かったので、良いも悪いもそんなに無かったのだが、他にすることも無くなったので引継ぎは可能な限り丁寧に書いた記憶がある。その後は割り振られた引継ぎ先の担当者と同行で営業先に挨拶に回った。それ自体は2週間程度で終わってしまい後は事務課に突っ込まれて、有体に言えばのんびりと過ごした。

 

事務課では、定年間際のおじさん・おばさん達と談笑しながら過ごした。仕事は書類作成の一部手伝いや、書類の日付印を押したり、みたいな感じだったが、ただでさえ暇な事務課の人員が結果的に+1になったことで仕事は正直暇で、フロアの端にある事務課から支店全体をボッと眺めて過ごした。皆忙しそうにしていて、自分がその中にいた事を不思議に思ったのと、共に改めて仕事を辞めるんだなということを空気で感じた。

 

有給休暇の取得について、前職はまともに有休が取れる環境では無かった為、勿論上限である40日の有休が残っており、最後にはこの取得交渉をすることになった。交渉時点で残営業日数が40日も無かったので、極論そこから1日も会社に行かない事も可能ではあったのだが、タイミング等により迷惑をかけている自覚はあり、引継ぎ等はしっかりしたいと考えていたので、必要な出勤はするつもりだった。

 

が、副支店長から提示された有休消化日数は5日。別に旅行するとかではないものの、転職の端境の有休が人生でも非常に貴重な物だという認識はあったので、これには若干だけ抵抗し、結局新生活の準備とか言って、10日間有休消化することになった。ここではフォロワーの皆さまにお付き合いをいただいて平日の日中に代々木公園でブルーシートを敷いて酒を飲むという重大タスクをクリアすることが出来た。お付き合いいただいた皆様には改めて御礼申し上げます。

 

さて、そんなこんなでやってきた最終出勤日は、何か特定の日付ということもなく、単に有休を10日消化できる計算上最後の日ということで、月末でもなんでもないただの平日だった。出勤はいつも通り。朝に少しだけ今までお世話になりました、と事務課内で挨拶をして、後は最終日なので本当にすることもなく、イントラ等を眺めて過ごした様に記憶している。最後の退勤は、確か17時頃、じゃあそろそろ、ということで身支度していよいよ店を出ることになった。

 

荷物を持って立ち上がると、にわかに支店内の目線が自分に集まるのを感じた。皆普通に働いているし、退職者が個別に挨拶というのも変なので、最後にはバカでかい声を出して終わることにした。出入り口に立って息を吸い込む。

 

「それでは皆様!短い間でしたが大変お世話になりました!!!転職先からも、皆様のご活躍と、〇〇銀行の益々の発展を祈っております!!!!!!」

 

本当にバカでかい声が出て、多分支店長室等にも響いていたと思う。(多分人生で2番目くらいに気持ち良かった)皆をちょっとビビらせてしまったが、自然発生的に拍手が起きて頭を下げながら辞去した。勝手口を出ると、当時は17時はもう明るい季節だったので空はまだ青かった。退職の日の空が高いというのは本当だった。

 

余談だが、内規上退職のタイミングがギリギリ支給基準日にかかっていた為、最後の賞与は出た(最低評価で)。対象期については成果も上がっていたので釈然とはしなかったが、1年目の夏ボも働いてない中で若干出ていたので、行って来いかなと思った。